FXを始めてある程度の経験値をつみますと、時間帯によって相場の変動の大きさが大きく違うということに気づきましたので、それ以降は朝や昼の時間帯の取引はやめて夕方以降の取引にだけ専念するようになっています。
もちろん、このような変動幅の違いにはきちんと根拠があります。
というのも、世界三大市場の中でも大部分を占める欧州のトレーダーにとって、こちらでいうところの夜間は昼間を指し、反対に昼間は夜間を意味するからです。
つまり、時差によってこちらとあちらの時間帯が大きく異なるため、必然的にもっとも多く資本金を持つ欧州のトレーダーが活発に取引をする時間帯に、為替も大きく変動する傾向があるのです。
この事実に気づくまでは、朝や昼間の時間帯も積極的にトレードを行っていたのですが、あまりにも閑散とした相場になりやすく、ほとんど利益は出なかったのですが、夜間帯にだけ焦点を絞ることで利益率を大幅にアップさせるトレーディングができるようになったのです。
なぜ変動が小さいと利益が発生しないかといいますと、FXは差益で利益を稼ぐものだからです。
そのため変動幅が小さいとどれほどレバレッジをきかせても利益にはならず、逆に変動幅の大きい夜間帯であれば少ないトレードであっても多いな利益を短時間で見込めるのです。
加えて、変動幅の小さい相場は騙しや戻しに引っかかりやすく、利益が出ない以上に損失が膨らみやすかったので、この事実に早く気づくことで損失を最小限に抑えることができたのはまさに僥倖でした。
FX取引を夜間帯だけに限定するというスタイルはこのような利益を生み出しやすいトレードができるといったメリットの他に、兼業のしやすさも多くのトレーダーに支持される理由です。
金融の世界には専業トレーダーと呼ばれる投資だけを生業としている人がいる一方で、普段は普通の仕事をしている人もいます。
そのような人達にとって昼間の時間は仕事をするべき時間帯になりますので、昼と夜を切り替えることで、オンとオフのバランスのとれた兼業生活を送ることができるので、今でもこのスタイルでトレードをしています。