FXトレードの辛い思い出と嬉しい思い出

FXは外国為替証拠金取引の略で、現在は非常に人気の高い投資商品です。
私は始めたのが2008年のリーマンショック前で、当時は円安トレンド真っ最中でした。
その時は、FXなんてドル円、ユーロ円、ポンド円などのクロス円をロングしておけば為替差益も出る上に、スワップも付いて最高に儲かると言われている時代でした。
しかし、そんな円安神話もリーマンショックで全て崩壊しました。
多くの人達が、下落するチャートを見ながら損切できずにただ呆然とするだけで、私もその一人でした。
初心者だったので、多くのお金でトレードしてはいませんでしたが、精神的に大きなショックを受けました。
その時に大きな課題としてわかったのが、損切できないということでした。
損切とは、その名前のとおり損失の出ているポジションの損失を確定することです。
文字に書くとすごく簡単なことに見えますが、初心者にはこれが出来ません。
損切は、自分が間違っていたことを認る上に、損失まで被るわけですから精神的な苦痛が大きいのです。
損切をするべきだと分かっていてもなかなかクリックボタンが押せずに損失が広がっていきました。
そしてやっと損切出来た時には、投入した資金の8割以上を失っていました。
この経験から損切の大切さを実感しました。
そして、それ以降のトレードではしっかリとしたルールを決めることにしました。
そのルールとは、いつトレードをはじめるのか、利益が出た場合はいつ利益の確定をするのか、損失が出た場合はいつ損切するのか、一日に何回トレードするのか、1回のトレードで取るリスクはどれくらいにするのかなど、かなり具体的に決めて再開しました。
最初はなかなかルールを守ることが難しく、精神的にも落ち込むことが多々ありました。
しかし、自分の精神を鍛えるつもりで努力をしていったら、徐々にではありますが、ルールを守れるようになりました。
それに伴って利益も出てくるようになり、リーマンショック時に失った資金を取り戻すことができました。

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